バラデーロ (Varadero)
キューバの首都ハバナから140km東、東端付近には砂嘴からなるがある. バルデーロはイカコス半島全域からなる地区であり、砂嘴の南東側はに、北西側はフロリダ海峡に面している.
約20kmの長さを持つイカコス半島は、もっとも広い部分でも1.2kmの幅しかない. フロリダ海峡に面した北西側には白砂の海岸が広がっており、カルデナス湾に面した南東側は岩礁となっている. カワマ運河が半島の付け根付近を横断しており、キューバ島と半島はこの運河によって隔てられている. この運河は長さ5.1km、全幅40m、水深4.5mである. この運河には可動橋が架けられている.
イカコス半島はキューバ島本土から北東に向かって伸びており、先端部のイカコス岬はキューバ島最北端点である(国内最北端ではない). 半島の北東側はいくつもの原生林や海岸を持ち、1974年には3.12km2の範囲がイカコス岬自然保護区に指定された. イカコス岬自然保護区内には、250mの長さを持つアンブロシオ洞窟、鳥類31種と爬虫類24種が生息するマンゴン湖、「頭蓋骨」の意味を持つラ・カラベーラ遺跡、スペイン人が新世界に初めて築いた製塩所などがある. 海岸近くには岩礁が発達しており、の西端部にはピエドラス岩礁やクルス・デル・パドレ岩礁がある.